機械のもっともすばらしい点は「自動化」にあります。人間は機械のように同じ精度の作業を長時間に渡って続けることができません。しかし機械は単純な作業であっても黙々とこなします。決められた時間に決められたことを行うことも機械の得意とすることです。
機械の得意なことは機械に任せませんか?人間は人間にしかできないこと、つまり「創造的な活動」にこそ時間を使うべきではないでしょうか。
スケジューラを使用することで日常的な設計書の更新作業を自動化することができます。スケジューリングされる処理によってはWindowsのサービスとして動かすこともできます。
処理結果はログとして保管されますので、後から処理結果を確認することもできます。
スケジューラは「バッチ処理」と組み合わせることで、更に柔軟でパワフルなスケジューリングを行うことができます。
「バッチ処理」を使用すると「言語翻訳スケジューラ」の弱点だったスケジューリングできる機能の順番や組み合わせの自由度の低さをカバーすることができます。設定された処理の組み合わせから任意の処理を選択して実行する機能も用意されていますので、例えば一部の処理だけを再度実行する場合などに便利です。更に実行結果のログをメールで送信する機能も用意されていますので、管理者のスマホなどに結果をメールで送信することで問題発生時にも素早く対応することができます。
例えばグループ設計には設定条件に従って設計書を抜き出す機能が用意されています。この機能を使用すると物理ファイルの設計書だけを抽出する、と言ったことが行えますが、そのために毎回グループ設計を開いて抽出作業を行うのは手間がかかります。こうした手間を軽減する為に用意された機能が「タスク処理」です。
「タスク処理」を使うと、前記のような抽出作業を定型作業として登録しておき、簡単な操作で実行することができます。他にも辞書の変換やエクスポート、ファイルのコピー機能などが用意されています。これらの機能を組み合わせることで、従来は煩雑だった定型作業を簡単に処理できるようになります。
Trinityのスケジューラでは、経過をログファイルとして出力する機能が用意されています。このログファイルを閲覧するための機能が「ログの監視」です。この機能を使用すると、例えばWindowsサービスでスケジュールを実行しているために画面上で動作を確認できない場合でも、ログファイルの内容からスケジュールの経過を確認することができます。
「ログの監視」はTrinity が導入されていないPCでも動作させることができるので、例えばTrinityがサーバーなどに導入されていても開発者自身のPCからログファイルを閲覧することができます。
「エラーログの監視」は、タスクトレイに常駐してスケジューラのログを監視する機能で、指定された間隔でログをチェックし、エラーログが見つかった場合にユーザーに通知します。なお「エラーログ」とは「エラー」、「中断」、「失敗」、「×」の4種いずれかの文言が含まれるログのことです。
「エラーログの監視」を使用することで、問題の発生を見落とすことなく迅速に対応することができます。