Trinityの各機能は、それぞれの目的に合わせて特化されています。一見多機能なものも、その存在目的は比較的単純です。例えば「ファイル転送」はIBM i からファイル転送を行うための機能ですし、「言語翻訳」は設計書を作成する機能です。
「支援ツール」は、これらの機能の間にあって、それぞれの機能が正しく力を発揮できるような手助けをしてくれるツール群です。あくまで縁の下の力持ち的なツールばかりですが、活用することでより便利にTrinityをご利用頂けることでしょう。
「文章履歴」とは、Trinityが設計書の作成や変換を行った際の履歴のことです。「文章履歴メンテナンス」は、この文書履歴のメンテナンスを行うための画面です。主に文章履歴の明細を画面で確認したり、不要な履歴を削除するために使用します。なお文章履歴の作成有無については言語翻訳のオプション設定で切り替えることができます。
一般的にTrinityでは、ソースや設計書の保管先としてローカルフォルダを指定します。そのため保管先フォルダをネットワーク越しにアクセスできるように共有しても、辞書の内容などにローカルな情報が含まれることになります。
「環境設定ツール」を使用すると、クライアントソフトからネットワーク越しにアクセスする際のフォルダ名の置換えを設定することができます。例えば言語翻訳ではローカルフォルダが指定されていても、クライアントソフトからアクセスする際にはUNC形式でアクセスする、といったことが行えます。これによりネットワーク越しでも正しい情報にアクセスすることができます。
設計書を作成したいシステムが複数ある場合、システム毎に「言語翻訳」や「PDF設計書の作成」の設定を用意する必要がありますが、対象のライブラリが異なるだけで設定内容は同じになるのが一般的です。このような場合に設定を作成する手間を軽減してくれるのが「設定の一括作成」です。この機能を使用すると、基本となる設定からそれぞれのシステム用に設定を作成することができます。つまり基本的な設定が出来上がったら、その設定を元にシステム毎の設定を簡単に増やすことができる、ということです。
設定を大量に作成すると実行するのも大変ですが、「設定の一括作成」では作成した設定を元に「バッチ処理」用の設定を作成する機能が用意されていますので、スケジューラへの組み込みや一括実行も手間なく行うことができます。
Trinityで作成されるファイルの一部はSQLite3形式のデータベースとして作成されます。そのデータベースを照会/編集するための機能が「SQLite Viewer」です。この機能では主に以下の作業を行うことができます。
「SQLite Viewer」ではデータベースに対する基本的なメンテナンス機能を持っていますので、汎用的なメンテナンスツールとしても利用することができます。
分析ツールや変換ツールで使用される辞書は、デフォルトでは言語翻訳で対象となっている辞書が使用されます。「グループ切り替え」を使用すると言語翻訳を起動して設定の切り替えを行わなくても、一覧から選択するだけでグループを簡単に切り替えることができます。「グループ切り替え」はDeveloper Client版にも含まれますので、Enterprise版などで作成した設計書データの切り替えに使用できます。