今回のバージョンではExcel設計書の作成機能が大幅に強化されています。
図 「OOXML形式(セル)」で作成した設計書に見出しと改訂履歴を追加した場合のサンプル
①「OOXML形式(描画OBJ)」の実装
作成できる設計書のタイプに「OOXML形式(描画OBJ)」を追加しました。これは従来COMを使って作成していたものをOOXML形式で作成したものです。特徴はCOMよりも圧倒的に高速なことです。また従来不可能だったWindowsサービスのスケジュールへの組み込みを行うこともできます。
②「OOXML形式(セル)」の実装
作成できる設計書のタイプに「OOXML形式(セル)」を追加しました。従来は図形として作成されていた設計書をセルを主体に作成したものです。イメージとして現状ではOOXML形式のエクスポートと大差ありませんが、後から改修しやすい利点があります。
③スクリプトの実装
補助機能として「スクリプト」が実装されました。スクリプトはOOXML形式で作成した設計書に簡単な加工を施すことができる機能です。例えば「OOXML形式(セル)」で設計書を作成した場合、本来は見出しが出力されませんがスクリプトを使用することで見出しを追加することができます。なおスクリプトはCOMを使用する為、動作にはExcel本体が必要になります。またスクリプトを使用するとOOXML形式の設計書でもWindowsサービスには組み込めなくなりますのでご注意ください。
今回のバージョンでは日本語辞書の機能も強化されています。
日本語辞書が適用される翻訳結果の範囲が従来よりも広がりました。また作成された外部定義ファイルを同期する機能が追加されたので従来よりも気軽に取り扱うことができます。
ファイル転送には新たに「条件選択」が追加されました。
機能としては条件に合致したメンバーソースにチェックを付ける「条件選択」機能と、「範囲」に新たに追加された「選択中のメンバーのみ表示する」を組み合わせて使用します。条件選択を複数回繰り返すことで絞り込み検索を
行うこともできます。
その他にも新しい原紙や管理資料の追加、言語翻訳をはじめとした様々な機能強化や改善が行われています。