アップデート情報

アップデート情報

Ver.11.00の新機能(2022/04/01)
今回のバージョンアップのトピックスについて解説します。

1.グループ設計の設計書閲覧機能の強化

グループ設計で設計書を閲覧する際の機能について以下の機能を追加しました。

しおり
従来の原紙名称の位置に「しおり」が表示されるようになりました。「しおり」を使って任意の設計書に手早くアクセスできます。

マーキング
表示中の設計書について、任意のテキストにマーキング(色付け)が行えるようになりました。検索機能の代用としても利用できます。 画面や帳票レイアウトのフィールドをマーキングした場合、レイアウト上の同名フィールドがマスキングされます。

スクロールホイールによる改ページに対応
設計書の表示が画面に収まっている場合、マウスのスクロールホイールで改ページが行えるようになりました。

設計書のキャッシュ
一度表示した設計書をキャッシュして、次回の表示時間を短縮できるようになりました。

関連情報の表示
表示中の設計書に対して、任意のテキストをマウスの右ボタンでクリックすること「関連情報」が表示できます。 関連情報の画面ではクリックされたテキストがキーワードとして抽出されます。
キーワードがメンバー名の場合、LIB/FILEや日本語名称などが表示されて、その内容をキーとして他の設計書を表示することができます。 更に導入されているライセンスによっては「フィールドネット」や「変数ネット」と言った分析ツールと連携を取ることができます。

設計書の複数表示
関連資料として別の設計書を表示した場合、専用ビューアーの「グループ設計書の表示」と連携することで複数の設計書をまとめて閲覧できます。 設計書の切り替えにはタブを使用します。

ソースの表示機能
表示中の設計書に関連付けられたメンバーソースを表示できます。表示にはWindows側でテキストファイルに結びつけられたアプリが使用されますが、 RPGソースの場合は「RPGソース日本語化」を使ってソースを表示することもできます。

2.RPGソースの日本語化に関する機能強化

日本語化されるテキストの改善
置き換え機能の強化とパラメータの見直しによって従来よりも分かりやすい日本語文に変換されるようになりました。

※今回新しく更新されたRPG日本語化の定義ファイルは環境の移行では自動的に適用されません。 適用するにはインストール後にIniフォルダの「RPG2JPN.PRM」をWinfdフォルダにコピーして下さい。

SQL文の表示に関する機能強化
SQL文の途中のコメント行をコメントとして表記するようになりました。またインデントを行って見やすく表記することができるようになりました。

自由構文の表示に関する機能強化
「RPGソース日本語化」で、従来表示できなかった/FREEで定義されたソースを表示できるようになりました。 なお従来のような命令文の日本語化ではなく変数名やフィールド名、内部サブルーチンや外部プログラム名などを付加情報として付け加えるような日本語化が行われます。

「キーワード情報」の追加
画面上のキーワードをマウスの右ボタンでクリックすると関連メンバーの設計書表示や、 フィールドネットや変数ネットを使用した検索を行うことができるようになりました。

その他の修正内容
1.言語翻訳
  • RPGの処理フローのオプション設定に「SQL文の結合には改行コードを使用する。」が追加されました。この設定がチェックされている場合、 複数行のSQL文の結合には改行コードが使用されます。なお従来通りの形式が望ましい場合はチェックを外してください。
  • COBOLの原紙/入力画面の初期値について、一部最新の設定に合わせて調整を行いました。
  • 画面DDSおよび帳票DDSのG属性について処理を改善しました。
    G属性のリテラルは前後の半角スペースをSI/SOとみなして削除します。
    G属性のテキストは、従来は桁数分の半角「X」で表記されていたため半分の長さになっていましたが、 全角の「K」にすることで正しい長さになるよう修正を行いました。
    G属性は文字属性と異なるため、新たに属性を「G」表記にするよう変更しました。
  • RPGのO仕様書についてもG属性対応を行いました。
  • プログラム関連図について以下のオプションを追加しました。
    重複検索に専用リストを使用できるようになりました。通常はOFFで問題ありませんが、専用リストを使用すると、サイズ大きく階層が深い関連図が多い場合に処理時間を短縮できます。
    重複した下層展開を行う場合、全体のブロック数が一定数を超えた際に下層展開を行わないように制限値を設けました。 これにより重複して展開をしながらもある程度関連図のサイズを抑えることができます。
  • 救済のオプション設定に「グループファイルを救済する。」を追加しました。このオプションがチェックされていない場合、 グループファイルは救済されません。メモ設定については従来通りのオプションが有効ですが、グループファイルの救済が行われないとメモ設定の救済も行われませんので注意して下さい。 またこれに伴い救済オプションの文言を調整しました。
  • 標識一覧について「*IN」に関する構文解析を一部修正しました。
  • 新たに辞書「CBLSTEP」を追加しました。この辞書にはCOBOLのステップ数に関する情報が保管されます。
  • 新たに管理資料「COBOL STEP一覧表」が追加されました。これに伴い、入力画面および原紙が追加されています。
2.日本語化全般
  • 演算項目に「:」を使用したパラメータを指定できる命令のうち、対応を行ったのは以下の9命令です。
    ADDDUR CAT CHECK CHEKR CHECKR EXTRCT SCAN SUBST SUBDUR
  • 拡張演算命令の日本語化を行った時、設定により命令の頭に「%8」が表示される事象を修正しました。
  • 拡張演算命令を使用した場合、パラメータ定義で指定した条件によるフォーマットの選択が正しく行われていない事象を修正しました。
  • 拡張演算命令の解析時に「%X」指定のないフォーマットについても「%X」の解析処理を行っていた事象について修正を行いました。
3.グループ設計
  • キャッシュされた設計書の削除画面が追加されました。キャッシュされた設計書をファイル単位で確認しながら削除することができます。
  • キャッシュが別サーバーにある場合、イメージが正しく表示できない事象を修正しました。
  • 設計書の表示を行う時、印刷後にフォントサイズがおかしくなる事象を修正しました。
  • キャッシュの削除について、初期値の検索パスが現在表示中のグループファイルのフォルダになりました。
  • 設計書の表示画面からソースを表示する場合に「環境設定ツール」で設定した置換設定が反映されるようになりました。
4.グループ設計書の表示
  • 新たに「グループ設計書の表示」を追加しました。これはクイックビューや関連資料を表示した際に使用されるグループファイル専用のビューアーです。 別アプリとして動作することで、メインアプリの動作を拘束しません。
5.簡易問い合わせサーバー
  • 「JSONサービス」のログが300件を超えると古いものから削除されることがヘルプメッセージで表示されるようになりました。
  • 管理資料「COBOL STEP一覧表」の表示に対応しました。
6.Excel設計書の作成
  • 作成時に利用メモリー量による再起動を実施しない場合、作成後のメモリー解放が一部行われない事象を修正しました。
  • 画面/帳票DDSの日本語化で、「G'テキスト'」のような表記がある場合、警告メッセージが出力されていた事象を修正しました。 なお同様の漢字コード処理が必要な場合は「DDS2JPN.PRM」に「漢字コード=G」のような形式で必要な文字種を追加して下さい。
  • シート内のリンク上限に達した場合にシートを自動分割するようになりました。なお分割されたシート名にブレイクした値を表記したい場合には 「ExcelDocParm.INI」の「;FmtLBSheetName」に「(%s~)」などの値を設定して下さい。「%s」にはブレイクした値が入ります。
  • COBOLでもセル形式の処理フローが出力されるように標準の設定を変更しました。
7.ZDF設計書ビューアー
  • 検索キーワードを外部プログラムから渡せるようになりました。
  • 検索キーワードのレイアウト項目を色付きの枠で囲めるようになりました。
  • マーキング画面について以下の変更を行いました。
    レイアウト項目の描画について設定が行えるようになりました。
    初期化ボタンがパラメータの初期化およびキーワードの初期化になりました。
    設定ボタンが常に活性化するようになりました。マーキングを行わない場合はキーワードを消して設定ボタンをクリックして下さい。
8.クイックビュー
  • グループファイルの表示について、従来の表示方法の他に「グループ設計の表示」を使用する方法を選択できるようになりました。 これによりクイックビューでグループファイルの設計書を表示しながら元画面での操作を継続できます。
9.ファイルオブジェクト変換
  • FTPパラメータの補正機能を追加しました。ただし大幅にパラメータ構成が変わる場合は正規の手順に従ってパラメータを修正して下さい。
10.設計書サーチ
  • 設計書表示のキャッシュに対応しました。なおメニューの「ファイル」→「表示された設計書をキャッシュする。」でキャッシュのON/OFFが行えます。
  • 外部パラメータで検索が行えるようになりました。これにより外部プログラムからパラメータを受け渡して検索を実行できます。
11.RPGソース日本語化
  • SQL文について以下2つの変更を行いました。
    ①SQL文の途中のコメント行をコメントとして表記するようになりました。
    ②SQL文について6桁のインデントを行って見やすく表記するようになりました。
  • /FREEで定義されたソースが表示できるようになりました。命令による色付けも行われます。日本語化の対象は現在のところ以下の通りです。
    ①変数名/フィールド名 ②内部サブルーチン/外部PGM ③組み込み関数名
  • /FREEの表示についてインデント量が元コードと同じか命令によるレベル付に応じたものか選択できるようになりました。 なお選択は「RPG2JPN.PRM」のオプション設定「I_UseCodeFlg」で設定します。Trueの場合は元コードと同じ、Falseの場合はレベルに応じたインデント量になります。
  • 一部の日本語化にオプション設定で指定した翻訳対象情報の設定が反映されない事象を修正しました。
  • 「キーワード情報」が表示されるようになりました。画面上のキーワードをマウスの右ボタンでクリックすると関連メンバーの設計書表示や、 フィールドネットや変数ネットを使用した検索を行うことができます。
  • 「キーワード情報」のクイックビューを使用してZDF設計書を表示した場合、フィールド名を検索キーワードとして渡せるようになりました。 これにより、例えば画面レイアウトの項目のキーワード情報から設計書を表示した際に、手早くZDF設計書でレイアウト項目が確認できます。
12.フィールドネット
  • 日本語化されたRPGソースのSQL文について6桁のインデントを行って見やすく表記するようになりました。
  • 外部呼出しで起動した時にエラーが表示されて検索できない事象を修正しました。
13.フィールド追跡
  • 日本語化されたRPGソースのSQL文について6桁のインデントを行って見やすく表記するようになりました。
14.変数ネット
  • 外部呼出しで起動した時にエラーが表示されて検索できない事象を修正しました。
  • 他の画面から呼び出された時にフィールドの頭出しが行えるようになりました。
15.DB変換ツール
  • 閲覧にSQLiteViewerが使用できるようになりました。
16.SQLiteViewer
  • 外部パラメータを指定して起動できるようになりました。
17.テキストビューア
  • ソース検索辞書の管理画面で追加した場合に一覧に追加した結果が表示されない事象を修正しました。
  • Enterprise版以外でソース検索辞書の作成および更新ができていた事象を修正しました。修正後はEnterprise版のみ更新できます。
  • Enterprise版以外で検索ができない事象を修正しました。修正後は全ての製品で検索できるようになります。
18.環境設定ツール
  • 「環境設定ツール」がUSERライセンスにも追加されました。
19.全体に関する修正
  • グループファイルの表示中に再度表示を行った場合、従来は一度閉じてから再度表示を行っていましたが、今回から設定を追加するようになりました。
  • httpsで通信ができるようになりました。また、そのための処理を整備しました。
  • 日本語化の定義ファイル「RPG2JPN.PRM」を更新しました。なお古い定義ファイルは「RPG2JPN_20210913.R2J」の名前で保管されています。
  • テキストの着色を行う一部の処理で青色が正しく表示されていなかった事象を修正しました。
  • 「設定の保管」で保管を行う場合、設定名称に半角スペースもしくは「()」が含まれる時に言語翻訳スケジューラでエラーになることを警告するようになりました。なお保管を強行することもできます。