アップデート情報

アップデート情報

Ver.13.00の新機能(2024/04/01)
今回のバージョンアップのトピックスについて解説します。

1.管理資料の分割機能

新たに「管理資料の分割機能」を追加しました。これはあらかじめ決められたブルーピングに従って管理資料を複数のグループとして作成する機能です。設定画面は「言語翻訳」のメニューから呼び出せます。

設定画面ではグループごとに属する管理資料を登録していきます。

簡易問い合わせサーバーで表示例です。従来と同じサマリーの管理資料とは別に分割された管理資料のグループがリストに並びます。

詳細についてはマニュアルを参照して下さい。

2.F仕様書のファイルの「キーワード」の出力

プログラム仕様書にRPGソースのF仕様書のファイルの「キーワード」が出力できるようになりました。

「キーワード」は日本語化されて「説明」項目に出力されます。出力に使用される日本語化フォーマットは命令毎にユーザーがカスタマイズできます。 なお、これに伴い新たに「プログラム仕様書7」と「プログラム仕様書8」が追加されています。

設定は言語翻訳の「翻訳オプションの設定」を表示して[CL/RPG]タブ→[RPG階層/入出力]タブの画面中段のオプション設定およびボタンから専用の編集画面を呼び出すことができます。

3.画面DDSの表記改善

画面DDSについて、「DATFMT」、「DATSEP」、「TIMFMT」、「TIMSEP」の解析に対応しました。またDATEキーワードについては「*Y」と「*YY」、「*JON」と「*SYS」の解析に対応しました。 これに伴いDATEキーワードの「*JOB」指定時の値の設定オプションを追加しました。

上が従来の日付表記、下が新しい日付表記となります。

他にも「USER」や「SYSNAME」キーワードの表記にも対応しました。いずれも適切な長さの文字列として表記されます。 なおこれらの解析は従来との互換性の観点から専用オプションをONにした場合のみ機能するようになっています。 アップデート時の初期値はOFFとなりますので、必要に応じて設定を行ってください。

その他の修正内容
1.「全体」に関する修正
  • ログの経過時間の表示について、24時間を超える表示に対応しました。例えば経過時間が3日と3時間であればログの時間部分は「75」と表記されます。
  • 設計書の描画機能について、開始座標として(0,0)が使用できるように機能修正を行いました。これに伴い開始位置の指定が欠けていれば罫線なしと判断されるようになりました。
  • パラメータファイル名「RPGFREECMD.PRM」の定数が開発コード内でユニークになるように定義を変更しました。
2.「言語翻訳」に関する修正
  【インターフェイス/機能追加】
  • 「管理資料の分割設定」を追加しました。これにより作成した管理資料を従来通りとは異なる任意の構成で保管できるようになります。 分割されたグループファイルの名前は「MANAGEMENT_」に接尾テキストと連番を付加したものになります。分割手段は以下の3種類が用意されています。
    何もしない分割された管理資料を別のグループファイルとして保管します。閲覧などは手動でグループファイルを選択して行います。
    併合従来の管理資料のグループファイルと分割した管理資料を一緒のグループファイルにまとめて作成します。
    入替分割した管理資料のみグループファイルに保管します。
  • 「CLAnalys.PRM」の編集画面を追加しました。このパラメータファイルはCLを外部呼び出する命令を追加するために使用します。 オプション設定の[CL/RPG]タブ→[CL関連図]タブの[CL呼出し命令の編集]ボタンをクリックすることで表示できます。
  【翻訳機能(RPG)】
  • RPGの処理フローについて、プロシージャー定義されている場合に直前のサブルーチンと処理が混在して出力される事象について修正を行いました。これによりプロシージャーを正しく個別のブロックとして出力されます。
  • RPGの内部変数一覧について、プロシージャー内で定義されたエリアがどのプロシージャーで定義されたものか分からなかった事象についてプロシージャー名を表記することで対応しました。
  • RPGの処理フローで、END文を全て出力できるようにオプション設定を追加しました。またEND文に標識や増分値が設定されている場合に省略されないようになりました。
  • RPGソースの処理フローを作成する時に構造化の誤りによりマイナスのレベルが発生した場合、レベルに「2」を設定することで構造が破綻しないように機能追加を行いました。 なお構造化の誤りについてはログにメッセージが出力されます。
  • RPGのプログラム仕様書について、ファイルの「キーワード」が出力できるようになりました。「キーワード」は日本語化されて「説明」項目に出力されます。 出力に使用される日本語化フォーマットは命令毎にユーザーがカスタマイズできます。また、これに伴い新たに「プログラム仕様書7」と「プログラム仕様書8」が追加されました。
  【翻訳機能(CL)】
  • CLの処理フローおよびジョブフローについて、MONMSGのEXEC(DO)指定がある場合に次行以降のレベルが下がらない事象を修正しました。
  • 「CLジョブフロー」でRPGのF仕様書に「A(追加)」表記があるファイルについて、入出力の表記に任意のテキストを追記できるようになりました。 例えば「入力/ADD」のような表記が行えます。設定はオプション設定で行います。
  • CLジョブフローでCALL時のPARM指定を出力できるようになりました。出力の切り替えはオプション設定で行います。 なお本機能は使用ファイルの展開をONにした場合のみ機能します。
  • CL処理フローのソース内コメントの使用方法について、新たに「漢字および半角カナを含んでいる場合のみコメントとして扱う」を追加しました。
  • RPGソースのO仕様書について継続行に対応しました。これにより複数行に分けて定義されていた固定値が正しくレイアウトに反映できるようになりました。
  【翻訳機能(DDS)】
  • 画面DDSについて、「USER」キーワードに対応しました。なお同キーワードは画面レイアウト上では10桁の文字列として表記されます。
  • 画面DDSについて、「SYSNAME」キーワードに対応しました。なお同キーワードは画面レイアウト上では8桁の文字列として表記されます。
  • 画面DDSについて一部システム値の定義を英字名称もしくは日本語名称に設定できるようになりました。 これによりExcel設計書などに変換した際にシステム値で設定したことが確認できるようになります。 対象のキーワードはDATE/TIME/USER/SYSNAMEで、定義は[]で囲まれて表記されます。
  • 画面DDSについて、「DATFMT」、「DATSEP」、「TIMFMT」、「TIMSEP」の解析に対応しました。またDATEキーワードについては「*Y」と「*YY」、「*JON」と「*SYS」の解析に対応しました。 これに伴いDATEキーワードの「*JOB」指定時の値の設定オプションを追加しました。なおこれらの解析は従来との互換性の観点から専用オプションをONにした場合のみ機能するようになっています。 従来環境では初期値OFFとなりますので、必要に応じてONに変更して下さい。
  • GRDBOX命令が解析できるようになりました。
  • DDSのREFFLD命令について以下3点について修正を行いました。①小数桁の+-の値が反映されるようになりました。②整数の+の値が正しく反映されるようになりました。 ③画面および帳票の+-値およびゼロによる桁数の再設定が反映されるようになりました。
  • ファイルDDSのREFFLDについて、属性が設定されている場合は反映されるように修正を行いました。
  【管理資料】
  • 管理資料の「CL一覧表」、「プログラム一覧表」、「プログラムSTEP一覧表」、「ファイル一覧」について、同名のメンバーソースが複数存在する場合に空のメンバーソースや優先順位の低いメンバーソースの情報が 優先順位が最も高いメンバーソースの情報で出力される事象について修正を行いました。
  【翻訳機能(その他)】
  • プロシージャー名の継続行指定に対応しました。
3.「設計書サーチ」に関する修正
  • 管理資料の分割に対応しました。
4.「バッチ処理」に関する修正
  • SSLありでメール送信が行えるようになりました。設定はオプション設定で行います。
5.「PDF設計書の作成」に関する修正
  • 作成機能の再起動を行う設定の時に設計書の作成に失敗した場合、従来は失敗即中断になっていましたが、失敗の許容回数を設定できるようにオプション設定を追加しました。 これにより中断までに猶予を与えることができます。なお初期値は1ですが、0を指定すると無制限で失敗したメンバーをスキップできます。
  • 言語翻訳の設定が登録されていない場合やレンタル版を使用している場合、置き換え定義の編集画面で一括ボタンをクリックしても照会画面が空で選択できない事象について修正を行いました。 具体的には「*現在の設定ファイル」を追加することで現在の設定を使って一括登録が行えるようになりました。
6.「Excel設計書の作成」に関する修正
  • 画面DDSの日本語化について「USER」、「SYSNAME」の解説がより詳しくなりました。また「DATE」についてはオプション指定の「*Y」と「*YY」、「*JON」と「*SYS」を踏まえた内容で出力されるようになりました。
  • 「最新の設計書のみ対象とする」にチェックを行わずにバックアップを行う場合、関連する設計書の作成を行っていると新しく作成した設計書が誤ってバックアップされていた事象について修正しました。
  • 作成された設計書を任意のフォルダに保管する「グルーピング」が使用できるようになりました。設定は「PDF設計書の作成」のものがそのまま使用できます。
  • 「OOXML(セル形式)」の場合に箱指定の罫線が正しく展開されない事象について修正を行いました。
  • 言語翻訳の設定が登録されていない場合やレンタル版を使用している場合、置き換え定義の編集画面で一括ボタンをクリックしても照会画面が空で選択できない事象について修正を行いました。 具体的には「*現在の設定ファイル」を追加することで現在の設定を使って一括登録が行えるようになりました。
7.「Web設計書の作成」に関する修正
  • 言語翻訳の設定が登録されていない場合やレンタル版を使用している場合、置き換え定義の編集画面で一括ボタンをクリックしても照会画面が空で選択できない事象について修正を行いました。 具体的には「*現在の設定ファイル」を追加することで現在の設定を使って一括登録が行えるようになりました。
8.「ZDF設計書の作成」に関する修正
  • 言語翻訳の設定が登録されていない場合やレンタル版を使用している場合、置き換え定義の編集画面で一括ボタンをクリックしても照会画面が空で選択できない事象について修正を行いました。 具体的には「*現在の設定ファイル」を追加することで現在の設定を使って一括登録が行えるようになりました。
9.「簡易問い合わせサーバー」に関する修正
  • 管理資料の分割に対応しました。これに伴いサンプルサイトの修正も行いました。今回の修正でサービスの問い合わせ方法や戻り値が下記の通り変更されています。

    DIR:問い合わせ方法を追加しました。
    形式:dir management
    内容:分割していない場合は「MANAGEMENT」のみ返されます。分割している場合は分割されたグループファイル名の一覧が返されます。

    CHECK:問い合わせ方法を変更しました。
    形式:management/mbr
    内容:「MANAGEMENT/グループファイル名」でパラメータを渡します。分割していない場合は「MANAGEMENT/MANAGEMENT」で問い合わせます。

    PDF:問い合わせ方法を変更しました。
    形式:management/mbr
    内容:「MANAGEMENT/グループファイル名」でパラメータを渡します。分割していない場合は「MANAGEMENT/MANAGEMENT」で問い合わせます。

    Excel:問い合わせ方法を変更しました。
    形式:management/mbr
    内容:「MANAGEMENT/グループファイル名」でパラメータを渡します。分割していない場合は「MANAGEMENT/MANAGEMENT」で問い合わせます。

    Doc:問い合わせ方法を変更しました。
    形式:management/mbr
    内容:「MANAGEMENT/グループファイル名」でパラメータを渡します。分割していない場合は「MANAGEMENT/MANAGEMENT」で問い合わせます。

    Find:戻り値が変更されました。
    内容:分割していない場合、従来通りコードが「M」の行は「LIB/FILE」と「MBR」が空になります。分割している場合、 「LIB/FILE」には「MANAGEMENT」が、「MBR」には「グループファイル名」が設定されます。

    なおこの修正に伴い、サンプルサイトの「設計書表示」、「設計書検索」、「更新履歴」の画面で一部の内容が変更 されています。
10.「RPGソース日本語化」に関する修正
  • 同名のフィールドが複数のファイルに存在する場合のファイル名の表記方法を選択できるようになりました。 従来通りの表記に加えて任意のテキストを表記したり、存在するファイル名を列記することができます。 方法は変換パラメータに「SameFldProcNo」の値を設定することで行います。
  • 一部のロジックに判定不備があったので修正しました。
  • パラメータについて「{}」の入れ子が使用できるように修正を行いました。また併せて「{}」の判定に関する不具合を修正しました。
  • 新たにパラメータを追加しました。具体的には「再定義元のファイルID(Q)」、「再定義元のファイルの日本語名称(G)」、「再定義元のフィールド名(R)」、「再定義元のフィールドの日本語名称(W)」の4つを追加しました。
  • 再定義元のパラメータについて、どのような処理を行うかを「RPG2JPN.PRM」の「ReplaceRefCode」の値で設定できるようになりました。
11.「COBOLソース日本語化」に関する修正
  • 一部のパラメータファイル名の定義をソースコード内で一意に変更しました。
  • 日本語化パラメータの編集画面について一部のインターフェイスを変更しました。また文字列の検索機能も併せて追加しました。
12.「CRUD図の作成」に関する修正
  • エクスポートで「OOXML形式(シンプル)」を選択した場合、使用されていないファイルの色付け位置がずれる事象を修正しました。
  • エクスポートでLIB/FILEを併記できるようになりました。対象ライブラリを「全体」にした場合でも各プログラムのLIB/FILEを確認できます。
  • 絞り込み時にプログラムのLIB/FILEが表示されるようになりました。
  • 階層展開時のエクスポートでLIB/FILEの出力有無が指定できるようになりました。
  • RPG自由構文解析用パラメータ(RPGFREECMD.PRM)を直接編集できるようになりました。
13.「言語翻訳補助ツール」に関する修正
  • UTF8→SJIS変換およびSI/SO補正機能を追加しました。
  • TSV→固定長レコード変換機能追加しました。
  • 「長さ調整」画面の実行ボタンの位置がリサイズに連動してずれる不具合を修正しました。
14.「CLファイルコマンド抽出」に関する修正
  • メニュー上の記載が「CLファイルコマンド設定」になっていたものを「CLファイルコマンド抽出」に変更しました。
  • 他のプログラムと同様にメニューに「メニュー」と「ヘルプ」を追加しました。これによりほかのプログラムを呼び出したり、ヘルプを参照できるようになりました。