アップデート情報

アップデート情報

Ver.14.00の新機能(2025/03/26)
今回のバージョンアップのトピックスについて解説します。

1.日本語化資料の追加

従来「Excel設計書の作成」のセル形式で設計書を作成した場合のみ出力できた日本語化資料が言語翻訳でも作成できるようになりました。

今回のバージョンアップに伴い、対象となるDDSが画面/帳票だけでなくファイルも含まれるようになりました。

なお「Excel設計書の作成」では従来通り言語翻訳側の設計書が不要な日本語化資料を作成できます。日本語化資料についてはオプション設定の[セル作成]タブ→[INIファイルの編集]で設定できます。 例えば下記の設定では言語翻訳の設計書を使用せずに「Excel設計書の作成」固有の形式で作成を行います。

詳細についてはマニュアルを参照して下さい。

2.RPGソース日本語化の「全ソース翻訳」

新たに「RPGソース日本語化」で「全ソース翻訳」が追加されました。

「全ソース翻訳」は現在の翻訳対象となるメンバーソースを一括で資料化する機能です。簡単な操作でRPGソースの日本語化資料が欲しい場合に便利です。

詳細についてはマニュアルを参照して下さい。

3.フィールドネットの自由構文対応

フィールドネットで「/FREE」を使用したコードを検索できるようになりました。なお自由構文の参照/更新判定は複雑なため、 現状では代入を伴う式の最初のフィールドが更新フィールド、他は全て参照フィールドとして判断されます。

また今回の機能修正により拡張演算2の記述について構文解析が改善されたため、従来より正確な参照/更新判定が行えるようになりました。 更にこの影響でフィールドネット辞書のサイズが縮小しています。

その他の修正内容
1.「言語翻訳」に関する修正
  【翻訳機能(RPG)】
  • I仕様のデータ構造で繰返し回数を指定している場合、桁数として認識していた件について修正を行いました。 繰返し回数が指定されている場合は「配列情報」の「要素」に繰返し回数が設定されるようになりました。
  • I仕様のデータ構造でデータの長さを指定している場合、以下の2つの動作を行います。
    1.開始位置に1,終了位置に長さが設定されるようになりました。
    2.桁数に長さが設定されるようになりました。なお自動判定のため属性は「A」が設定されます。
  • 「パラメータ定義書」に「行No.」「転送元エリア」「転送先エリア」を出力できるようになりました。 これによりパラメータ呼び出し時の事前/事後設定のエリアや値を確認できます。 なお修正に伴って入力画面と原紙を拡張しましたが、以前の原紙は「パラメータ定義書2」として残してあります。
  • 「パラメータ定義書」で「行No.」が0の場合はスペースで出力するように修正しました。
  • 「プログラム仕様書」でF仕様書のキーワード「PREFIX」の定義を追加しました。またこれに伴ってパラメータで省略記述「{}」が使えるようになりました。 パラメータの置き換え後の値が空文字もしくは「0」の場合に省略記述で囲った範囲の文字列が削除されます。
  • 「内部変数一覧」について、小数桁が0の場合でも省略せずに表記できるようになりました。なお表記を変更するにはオプション設定で省略しない属性を設定します。
  • 「テーブルデータ一覧」について、データの出力方法を設定できるようになりました。設定は従来のなるべくまとめて出力する方法の他に「個別に出力」が選択できます。
  • RPGのI仕様書などで「*STATUS」などを使用して開始位置の指定を行っているものについて、開始位置や終了位置、属性などを表記できるようになりました。 現状はパラメータを編集するためのインターフェイスはなく、INIファイルの「StatusDSList」タグの値を直接編集する必要があります。
  • 「RPG2JPN.PRM」の「AddCondJFlg」を「True」にしている場合、EVAL命令などが複数行で記述されていると2行目以降の先頭2文字が空白に置き換わる事象を修正しました。
  • RPG3およびILE RPG(RPG4)のメンバーソースについてレコード長を設定できるようになりました。これにより既定の長さを超えてソースに記述されたコメントを取り込めるようになります。
  • レコード長を変更された場合の日本語名称およびコメントの取得について、E/I/D/O/P仕様にも修正を行いました。
  • RPGソースのE仕様書の注記の長さが1バイト短く取得されていた事象を修正しました。
  • フィールドネット辞書にRPGソースの/FREE記述が含まれるようになりました。また一部の記述を整理することで拡張演算2に関する記述を含む辞書のサイズが従来よりも小さくなりました。
  • 辞書化でCOPY句の展開を行っていないと「項目セット仕様書」で出力されるコードに誤った内容が設定される事象について修正を行いました。 なおフィールドネットで辞書を作成する場合、言語翻訳の辞書化のCOPY句の設定と合わせるようにしてください。
  【翻訳機能(DDS)】
  • 画面DDSについて再定義のR指定のみでREFFLDキーワードを使用しない場合の記述に対応しました。
  • 「ファイル項目一覧」について、説明に任意のキーワードを表示できるように機能を追加しました。初期として「ALWNULL」と「DFT」の記述が登録されます。 なお既存環境の場合、機能をオンにするにはオプション設定の「キーワードを説明として出力する」のチェックボックスをオンにする必要があります。
  • 新たに「DDS日本語化」を追加しました。この設計書は画面および帳票のソースを日本語化した資料になります。 従来はExcel設計書のセル形式でのみ作成できた設計書を標準の設計書として追加しました。
  • 新たにファイルDDSを「DDS日本語化」の対象に追加しました。これに伴い「DDS2JPN.PRM」を拡張し、新たにファイルDDS用の「FIL2JPN.PRM」を追加しました。変更点は以下の通りです。

    オプション設定の追加
    新たに以下の6つの定義を追加しました。
    REFFLD追加
    Trueが設定された場合、キーワード「REFFLD」の日本語化を行います。
    ログ出力
    Trueが設定された場合、メンバーリスト毎に使用されるキーワード一覧をログとして出力します。 ログは「DDS2JPN_LOG」フォルダに保管されます。
    ANDテキスト
    日本語化テキストをAND条件でつなぐ場合に使用される文言を設定します。
    ORテキスト
    日本語化テキストをOR条件でつなぐ場合に使用される文言を設定します。
    選択テキスト
    「選択/除外」の「選択」で使用される接尾語を設定します。
    除外テキスト
    「選択/除外」の「除外」で使用される接尾語を設定します。

    置き換えパラメータの条件の拡張
    新たな条件として「is」を追加しました。「is」は値の種類判定で、「%P1 is num」などと記述すことで値が数値か判定できます。

    変数の変更
    新たに「%DT」を追加しました。これは仕様書のタイプ(17桁目の値でR=レコードやS=選択、O=除外など)を表します。 また「%D」については「ファイル」を表す値として新たに「F」が追加されました。

  • 画面/帳票DDSでR指定のみで再定義を行っているフィールドについて、不要なエラーメッセージが出力されていた事象を修正しました。
  【管理資料】
  • 管理資料の「ファイル一覧表」「画面一覧表」「帳票一覧表」に「Step数」を追加しました。
    対象となる管理資料ファイル一覧表 画面一覧表 帳票一覧表
    修正した入力画面ファイル一覧 ファイル一覧O 画面・帳票一覧 画面・帳票一覧O
    修正した原紙ファイル一覧表(横) ファイル一覧表(横)O 画面一覧表(横) 画面一覧表(横)O 帳票一覧表(横) 帳票一覧表(横)O
  • 「プログラムSTEP一覧表」について、ステップ数にCOPY句を含めない値を出力できるようになりました。切り替えはオプション設定で行います。
  【翻訳機能(その他)】
  • 設計書情報の保管時にTrinity内部でSQLのREPLACE命令が実行されますが、その時にエラーが発生した場合に「SQ_SaveError.Log」という名前でログが保管できるようになりました。
    手順としては「RPGConvFile.INI」の「;LaySaveErrFlg」の値を「True」にすることでログがカレントフォルダに出力されます。
  • 辞書化の時に他のDDSに先立って物理/論理ファイルを辞書化するように変更を行いました。
  【インターフェイス/機能追加】
  • オプション設定の対象外設定タブについて、ヘルプの表記が隠れていた事象を修正しました。
  • 使用する日本語化パラメータをオプション設定で選択できるようになりました。
  • DDSの日本語変換パラメータがオプション設定から編集できるようになりました。
  • オプション設定の全体設定タブのDDSに関する設定を新たにDDSタブとして切り分けました。 これに伴いウィンドウサイズをリサイズした際に辞書設定が他のインターフェイスを隠す不具合が発生したため修正しました。
2.「フィールドネット」に関する修正
  • フィールドネット辞書にRPGソースの/FREE記述が含まれるようになりました。また一部の記述を整理することで拡張演算2に関する記述を含む辞書のサイズが従来よりも小さくなりました。
  • フィールドネット辞書の更新に伴い、「RPGFLDDIC.PRM」にパラメータが追加されました。併せて「FREE2ILE.PRM」を新たに追加しました。 このパラメータファイルには自由構文をILE形式に変換して辞書に取り込むための設定が記述されています。
  • フィールドネット辞書の機能拡張に伴い、対象コマンド一覧の編集画面が変更されました。
3.「RPGソース日本語化」に関する修正
  • 「RPG2JPN.PRM」の「AddCondJFlg」を「True」にしている場合、EVAL命令などが複数行で記述されていると2行目以降の先頭2文字が空白に置き換わる事象を修正しました。
  • 日本語化パラメータに関する基本的な動作について実装しやすいように内部処理を整理しました。これによりこれにより日本語化パラメータの機能を他のプログラムでも実装しやすくなりました。
  • 「全ソース翻訳」を実装しました。これは選択中の辞書を元にしたRPGソースをまとめて日本語化する機能です。
4.「COBOLソース日本語化」に関する修正
  • 起動時に辞書の存在チェックが行われるようになりました。
5.「ソース比較」に関する修正
  • 読み込んだテキストファイルについて履歴が保管されるようになりました。
  • ソース名の貼り付け時に部分的な文字列の置き換えが行えるようになりました。これによりバックアップソースとの比較が容易に行えます。置き換え条件についてはオプション設定で編集できます。
  • ソース名の張り付けた時、比較対象のソースが存在すれば読み込から比較まで自動で行えるようになりました。動作の有無はオプション設定で変更できます。
6.「テキストビューアー」に関する修正
  • CTRLキーを押しながら表示することでBOMのないUTF-8形式のテキストファイルを表示できるようになりました。
  • 新たに「ファイル操作」を追加しました。主に弊社で設計書のサンプルを作成する際に使用する機能になります。
    1.TSV形式のメンバーリストを固定長のメンバーリストに変換します。
    2.テキストファイルをメンバーリストを元にLIB/FILEのサブフォルダを作成してその中に保管します。
  • 「選択中のフォルダをファイル操作」が「フォルダ選択」以外でも選択できた事象を修正しました。
7.「PDF設計書の作成」に関する修正
  • 置き換え定義に「省略設定(件数制限あり).PRM」を追加しました。この定義を使用するとプログラム上流図の件数が3000ブロックを超える場合に作成されなくなります。 変換時にエラーが発生する場合や不必要に大きな上流図を作成したくない場合に使用して下さい。
  • 置き換え定義で設計書を「作成しない」を選択した状態で条件を設定した場合、条件が合致しないと意図しない設計書が作成される事象を修正しました。
  • 退避後の待ち時間を設けました。これにより退避を使用した際に設計書の保管でエラーが発生する事象を回避できます。
8.「Excel設計書の作成」に関する修正
  • 置き換え定義に「省略設定(件数制限あり).PRM」を追加しました。この定義を使用するとプログラム上流図の件数が3000ブロックを超える場合に作成されなくなります。 変換時にエラーが発生する場合や不必要に大きな上流図を作成したくない場合に使用して下さい。
  • 置き換え定義で設計書を「作成しない」を選択した状態で条件を設定した場合、条件が合致しないと意図しない設計書が作成される事象を修正しました。
  • CLの「セグメント構成図」をセル形式の「階層図」として作成するように設定を追加しました。
  • 退避後の待ち時間を設けました。これにより退避を使用した際に設計書の保管でエラーが発生する事象を回避できます。
  • セル形式の場合、従来の日本語化を実施する場合に「DDS日本語化」の設計書を作成しないようにする機能を追加しました。 具体的にはINIファイルの「;LayoutToJpn」に新たに「GensiName」を追加しました。 このパラメータの値にDDS日本語化で使用される原紙名称の部分一致文字列を設定することで自動切り替えが行えます。
  • 日本語化資料がファイルDDSに対応しました。これに伴い「ExcelDocParm.INI」の「;LayoutToJpn」セクションに以下の設定を追加しました。

    MakeFlg
    Trueが設定された場合、日本語化資料を作成します。

    Title_F
    ファイル用の日本語化資料のカラムタイトルをTAB区切りで設定します。

    GensiName
    言語翻訳側で作成される日本語化資料の原紙名称です。Excel設計書用の日本語化資料を作成する場合、 ここで設定された原紙名称の設計書が作成されなくなります。

    FileGensi
    ファイル用の日本語化資料を作成する時、ここで設定された原紙の隣に日本語化資料が作成されます。

  • OOXML形式の時、一般的な一覧表でセルの値が複数行の場合に正しく改行されなかった事象について修正を行いました。
  • セル形式の画面/帳票レイアウトについて、レイアウトのフォントが一部「MS 明朝」以外に設定される事象について修正を行いました。
  • 前スペースのある値について正しく一覧表に反映されるようになりました。なお前スペースのあるセルは「文字列」に設定されるようになりました。
  • 「RPG2JPN.PRM」の「AddCondJFlg」を「True」にしている場合、EVAL命令などが複数行で記述されていると2行目以降の先頭2文字が空白に置き換わる事象を修正しました。
9.「Web設計書の作成」に関する修正
  • 置き換え定義に「省略設定(件数制限あり).PRM」を追加しました。この定義を使用するとプログラム上流図の件数が3000ブロックを超える場合に作成されなくなります。 変換時にエラーが発生する場合や不必要に大きな上流図を作成したくない場合に使用して下さい。
  • 置き換え定義で設計書を「作成しない」を選択した状態で条件を設定した場合、条件が合致しないと意図しない設計書が作成される事象を修正しました。
10.「ZDF設計書の作成」に関する修正
  • 置き換え定義に「省略設定(件数制限あり).PRM」を追加しました。この定義を使用するとプログラム上流図の件数が3000ブロックを超える場合に作成されなくなります。 変換時にエラーが発生する場合や不必要に大きな上流図を作成したくない場合に使用して下さい。
  • 置き換え定義で設計書を「作成しない」を選択した状態で条件を設定した場合、条件が合致しないと意図しない設計書が作成される事象を修正しました。
  • 退避後の待ち時間を設けました。これにより退避を使用した際に設計書の保管でエラーが発生する事象を回避できます。
11.「環境移行」に関する修正
  • 拡張子「R2J」ファイルについてコピーを行うように変更しました。これはRPGソースの日本語変換用パラメータファイルです。
12.「全体」に関する修正
  • 「ログ表示」について、ログの追加時にエラーが発生するとダイアログが表示されない事象について、 可能な範囲でログを表示できるようになりました。なおエラーの際には最下行にメッセージが表記されます。
  • フリーフォームが含まれている原紙でカスタム罫線を使用した場合、使用した色がフリーフォームのテキストに反映される場合がある事象を修正しました。
  • 表形式の書式に「行マスク」の機能を追加しました。この機能により明細情報を元に行全体に任意のマスクを出力できます。